UI / UX デザイン
株式会社HANATOUR JAPAN パッケージ販売システム

プロジェクト内容
旅行会社の「ツアーパッケージ見積もり」「集客」「各観光地・ホテル・移動手段等の手配」「精算業務」を電子化しすべてオールインワンで行なえるシステムの開発
業務内容
システム管理画面のデザイン / マニュアル作成
担当フェーズ
ワイヤーフレーム作成 / UIデザイン / コーディング / デザインガイドライン策定
期間
2022年12月~2023年12月
使用ツール
デザインのコンセプト
Excel、メール、FAXなどアナログ業務に慣れた顧客にも分かりやすい操作とフロー
Excelでの書類作成、FAX送信などのアナログな業務フローが根強く残っていたため、デジタル移行への抵抗感を軽減するよう既存の業務プロセスを詳細に分析。画面遷移は紙の帳票をめくるような直感的な流れを意識し、ユーザーの心理的ハードルを下げる設計を心がけました。
営業・経理管理者が状況をすぐに把握できるようにする
データの可視化には直感的に理解できるグラフやカラーコーディングを採用し、異常値や注意が必要なデータは自動でハイライトされる仕組みを導入するなど、管理者が迅速に意思決定できる環境を整えました。
業務量が多い単純作業を軽減させる
日常的に使用する実務担当者の作業効率を最優先に考え、クリック数を最小限に抑えたUI設計を実現しました。繰り返し行う作業はテンプレート化し、過去の予約情報を簡単に複製・編集できる機能も実装。実際に、業務時間の短縮に成功したというレビューをいただいています。
工夫した点・実績
ITリテラシーを問わない画面設計
UIを完全に統一し、必要な項目とその内容がすぐにわかるよう一画面一機能の原則を徹底、視認性の高いフォントサイズと色のコントラストを採用しました。
受け入れテストでのレビューを受け、つまずきやすい箇所を特定。その結果、ナビゲーションの改善やヘルプ機能の強化を行い、ITリテラシーに関わらず誰でも使いこなせるUIを実現しました。


顧客とのコミュニケーション
顧客・PMと密に連携し、意見を取り入れながら使いやすいUIに改善。プロジェクト全体を通して、単なる要件実装ではなく、ユーザーの本質的なニーズを理解することに注力しました。
密なコミュニケーション戦略により、プロジェクト途中での大幅な仕様変更を防ぎ、当初の予定通りのスケジュールと予算内でプロジェクトを完遂しました。
業務内容と連携システムの仕様理解
精算業務の内容と外部通販システムの仕様を理解し、互いに整合性のあるデザインに落とし込みました。
両システム間でのデータ連携が頻繁に発生するため、用語や表示形式の統一を徹底し、ユーザーの混乱を防止に注力しました。

デザインガイドラインの作成
デザインパーツを全てコンポーネント化し、ガイドラインを作成。業務の効率化を図りました。このガイドラインには、色彩設計、タイポグラフィ、スペーシング、インタラクションパターンなど、UIの全要素を網羅的に定義。特に重視したのは再利用性と拡張性です。
このガイドラインの導入により、デザイン制作時間が約35%短縮され、開発チームとのコミュニケーションもスムーズになりました。また、品質の標準化により、ユーザー体験の一貫性が保たれ、システム全体の使いやすさが向上しました。将来的なシステム拡張時にも、このガイドラインが基盤となり、効率的な開発が可能になります。
